2024年3月4日掲載のTherapeutic Innovation & Regulatory Science誌に、アルゼンチン、オーストラリア、ブラジル、イタリアにおけるバイオシミラーの先行品(Reference Products:RP)に対する価格下落率の検討結果が公表された。バイオシミラーの価格差は、バイオシミラーの単価からRPの単価を差し引き、RPの単価で割って、百分率で示した。バイオシミラー薬価の中央値引下げ率は、ブラジルが最も高く(-36.3%)、次いでイタリア(-20.0%)、アルゼンチン(-18.6%)の順であった。論文抄録では、各国政府は、生物学的製剤のアフォーダビリティ(購入しやすさ)を向上させる政策が成功したかどうかを評価すべきである、と結論付けている。ただし、いずれの国でもバイオシミラーの価格は、RPよりも下落しており、バイオシミラーのサステナビリティについて検討する必要があると考えられる。
ニュースソース
Fernanda Lacerda da Silva Machado, Martín Cañás, Martín A. Urtasun, Gustavo H. Marín, Flavia Caixeta Albuquerque, Lisa Pont, Irma Convertino, Marco Bonaso, Marco Tuccori, Ursula Kirchmayer & Luciane Cruz Lopes:A Cross-National Comparison of Biosimilars Pricing in Argentina, Australia, Brazil, and Italy.Ther Innov Regul Sci. 2024 Mar 4. doi: 10.1007/s43441-024-00623-8. Online ahead of print. https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/38436905/
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