【論文】 バイオシミラーの普及を促進するために欧州諸国で用いられている政策措置と手段:システマティックレビュー

序論: バイオシミラー医薬品は医療システムの持続可能性に貢献できるが、その利用率は欧州諸国によって異なる。この調査は、バイオシミラーの市場シェアを拡大するためにヨーロッパ諸国で使用されている政策措置と手段を特定し、体系化することを目的とする。
方法: システマティックレビューは、PRISMA 2020の推奨事項に従って実施された。Medline-PubMed、Web of Science、およびScienceDirectのデータベースを、2006年1月から2023年11月までに英語で発表された論文全文を条件とする選択基準を用いて検索した。レビュー、手紙、レポート、社説、コメント、意見記事はこの研究から除外した。
結果: 1,137件の論文のうち、分析の適格性基準を満たしたのは13件のみで、合計28の欧州諸国を対象としていた。価格規制措置は、これらの国のうち27カ国で見つかり、入札、価格連動、内部参照価格が最も多く利用された。入札は、入院患者でバイオシミラーを調達するために27カ国で行われていた。処方ガイドラインと推奨は、広く使用される手段であった。一部のヨーロッパ諸国では、医師のインセンティブ、割り当て、および処方箋のINN(International Nonproprietary Name:医薬品国際一般名称)記載が採用されていた。
結論: 自動代替(Automatic substitution)は一般的に推奨も適用もされていなかった。互換性と切り替えは、ますます重要な問題になる。一部の国での政策手段の肯定的な結果が、欧州市場におけるバイオシミラーの将来の模範となることが重要である。
Systematic review registration: https://inplasy.com/, Identifier INPLASY2023120032.

ニュースソース

Sara Machado, Agostinho Cruz, Pedro Lopes Ferreira, Carminda Morais, Rui Esteves Pimenta : Policy measures and instruments used in European countries to increase biosimilar uptake: a systematic review.
Front Public Health. 2024 Feb 28:12:1263472. PMID: 38481843
PMCID: PMC10932952
DOI: 10.3389/fpubh.2024.1263472

2024年3月21日
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