成人予防接種プログラムの社会経済的価値は過小評価されている

英国に本部を置く世界で最も古い独立系医療経済研究機関であるOffice of Health Economics:OHEは、2024年4月18日、「成人予防接種プログラムの社会経済的価値(Socio-Economic Value of Adult Immunisation Programmes)」とするレポートを公表した。

本報告書では、10カ国の成人予防接種プログラムと4種類のワクチンについて、成人予防接種プログラムが、個人、医療制度、そしてより広い社会への利益を通じて、そのコストを何倍にも相殺するとのエビデンスを示している。特に、同じワクチンの費用対効果分析結果では、成人用ワクチンは、医療制度以外の便益を金銭価値として計算すると、初期投資の最大19倍を社会に還元できることが示されたとする。これは、社会に対する金銭価値として数十億ドルに相当し、1人のワクチン接種で最大4637ドルに相当する。

ワクチンの価値が過小評価され、政策決定が最適化されない危険性があるとまとめている。

 

ニュースソース

Office of Health Economics:Socio-Economic Value of Adult Immunisation Programmes.
https://www.ohe.org/publications/the-socio-economic-value-of-adult-immunisation-programmes/

 

キーワード
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#費用対効果

2024年5月16日
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