【論文】皮下投与TNFα阻害剤のバイオシミラーとオリジネーターとの長期生存期間の比較

皮下投与バイオシミラーと先行品との長期生存期間について多施設プロスペクティブレジストリを用いて比較検討した研究。以下は、PubMedの抄録(機械翻訳)。

目的: リウマチ性疾患患者における皮下バイオシミラーTNFα阻害剤(TNFi)の長期生存率を先行品(オリジネーター)と比較し、薬物中止に関連する要因を分析すること。

方法: バイオ医薬品および分子標的疾患修飾性抗リウマチ薬(DMARDs)に関するリウマチ患者のスペインの多施設プロスペクティブレジストリであるBIOBADASERを用いたレトロスペクティブ分析。2016年1月から2023年10月までにエタネルセプトまたはアダリムマブを開始した患者を対象とした。バイオシミラーとオリジネーターの生存率を、Kaplan-Meier推定曲線を用いて比較した。retention rat(保持率)に関連する要因を特定するために、中止のすべての特定の原因(無効または有害事象)について、Cox回帰モデルを使用してハザード比(HR)を推定した。

結果: 合計4,162人の患者が4,723回の治療コース(アダリムマブ2,991コース、エタネルセプト1,732コース)を受け、そのうち722人(15.29%)がオリジネーター、4,001人(84.71%)がバイオシミラーであった。オリジネーターはバイオシミラーよりも頻繁に中止された(それぞれ53.32%と33.37%)。中止の主な理由は無効(治療の60.35%)。全体的な中止のリスクは、バイオシミラーの方が低かった(調整後HR 0.84、95%CI:0.75-0.95)。女性の性別、肥満、および2回目以降の治療ラインは中止のリスクを高めたが、疾患の期間と併用するメトトレキサートの使用は生存率の向上と関連していた。非医学的切り替えを除いた中止の原因別理由を評価したところ、粗解析と調整済み解析の結果、バイオシミラーとオリジネーターの保持率に有意差は認められなかった。

結論: 非有効性または有害事象による長期生存において、治療群間で有意差は認められなかった。

 

ニュースソース
María Paz Martínez-Vidal  (María Paz Martínez-Vidal, Hospital Universitario San Juan de Alicante, Alicante, España), et al: Long-Term Survival Of Subcutaneous Biosimilar TNFα Inhibitors Compared To Originators: Results From A Multicenter Prospective Registry.
J Rheumatol. 2024 Jun 1:jrheum.2024-0001. doi: 10.3899/jrheum.2024-0001. Online ahead of print.

 

キーワード
#バイオシミラー
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2024年6月8日
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