アダリムマブ皮下投与デバイス製剤は、クエン酸含有による痛みの違い、デバイスの使用性など、微妙な差別化が行われている。本論文は、カナダにおける関節リウマチ、クローン病患者を対象に、アダリムマブのバイオシミラーデバイス(ハイリモズ®センソレディ®ペン[SDZ-ADLペン])と先行品デバイス(ヒュミラ®ペン[ref-ADLペン])の患者認識および嗜好性を評価したものである。以下は、PubMedの抄録(機械翻訳)。
患者と方法: 本調査では、成人患者を対象とし、ウェブアシストによる電話インタビューを行った。患者はref-ADLペンの使用経験が3ヵ月以上、SDZ-ADLペンの使用経験が1~12ヵ月であった。
結果: 調査対象はRA患者120名(n=32)またはCD患者120名(n=88)であった。レフADLペンの平均使用経験は、RAで7年、CDで5年であったのに対し、SDZ-ADLペンは9ヵ月であった。最も重要な自動注射器の特性は、ペンを単独で使用できること、自己注射が簡単で容易であることであった。2つの自動注射器を比較したところ、患者はほぼすべての評価項目において、SDZ-ADLペンをref-ADLペンよりも有意に好んだ。全体として、82%の患者がレフADLペンよりもSDZ-ADLペンを好んでおり、その主な要因として、ボタンレス起動と注入時の痛みの軽減が挙げられた。
結論 :RAまたはCDの患者は、ref-ADLペンよりもSDZ-ADLペンを好んだ。切り替え後1年以内にバイオシミラー製剤が好まれたことは、バイオシミラー製剤が速やかに患者に受け入れられるという安心感を与え、切り替えプロセスを簡略化する可能性がある。また、SDZ-ADLペンの高い患者満足度を示す過去のデータとも一致している。
ニュースソース
Shrihari Jathanakodi(Sandoz Group AG, Holzkirchen, Germany)et al. : Patient Experience with the SensoReady® Autoinjector Pen versus a Comparator Device: Results from a Canadian Patient Survey in Rheumatoid Arthritis and Crohn´s Disease.
Patient Prefer Adherence. 2024 Jun 5:18:1107-1118. doi: 10.2147/PPA.S455791. eCollection 2024.
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