65歳以上の成人の10人に4人以上が、2017年から2020年の間に、30日間に5種類以上の処方薬を使用したと報告したことが、約14900人の参加者の横断調査データの分析によって明らかになった。 1999年から2000年にかけての高齢者のうち、過去1ヶ月間に5種類以上の薬を使用したと答えたのは約24%のみで、研究者らはこれをポリファーマシーと定義した。
不適切な可能性のある薬を使用したと答えた高齢者の数は、1999年から2020年の間に約4%減少した。 研究者らは、「ビアーズ基準(Beers Criteria:バルビツール酸塩や特定の抗ヒスタミン薬など、高齢者がしばしば避けるべき薬剤のリスト)」を用いて、潜在的に不適切な薬剤の特徴を明らかにした。
糖尿病などの慢性疾患や、複数の治療法を用いて管理する必要のある複数の疾患を持つ人の数は、過去20年間で増加している。 しかし、薬物有害事象も増加していると指摘し、薬物療法のパターンを理解することは、有害薬物事象のリスクを低減するための処方実践に情報を与えることができると、研究者らは書いている。
ニュースソース
Emily Harris:Study: Polypharmacy Nearly Doubled in 20 Years Among Older Adults in US.
JAMA. Published online July 26, 2024. doi:10.1001/jama.2024.13387
キーワード
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#ポリファーマシー
2024年7月27日