イーライリリーは、2024年10月2日、医薬品製造の技術革新を推進し、臨床試験用の医薬品を製造する新拠点「リリー・メディスン・ファウンドリー Lilly Medicine Foundry」に45億ドルを投資すると発表した。
Medicine Foundryは、リリー社の本社があるインディアナポリスの北西に位置するインディアナ州レバノンのLEAP Innovation Districtに建設される。 同社はこの新しい製造拠点が2027年にオープンするとしている。
代謝性疾患治療薬マンジャロやゼップバウンドなどの需要が急増し続け、リリーは、ヨーロッパとアメリカで両医薬を製造するために、既存施設の拡張と新拠点の建設に数十億ドルをつぎ込んでいる。しかし、Medicine Foundryの研究はペプチド医薬品に限定されるものではなく、低分子、生物学的製剤、核酸療法を含む様々なタイプの医薬品の製造を可能にする柔軟な設計になっているという。リリーによれば、この施設は臨床試験用の実験的医薬品の製造をサポートする。さらに、メディシン・ファウンドリーで開発された新技術は、医薬品が本格的に生産できるようになった時点で、同社の他の拠点に移管される予定であるとされる。
(坂巻コメント:近年、医薬品開発では製造技術の革新や製造への投資がますます重要になっている。日本でも、創薬力を強化するためにCDMOの重要性が指摘されているが、海外ではその実施規模が日本とは大きく異なっている。)
ニュースソース
PR Newswire: Lilly announces new $4.5 billion site – the Lilly Medicine Foundry – to drive innovation in drug production and make medicines for clinical trials.
https://www.prnewswire.com/news-releases/lilly-announces-new-4-5-billion-site—the-lilly-medicine-foundry—to-drive-innovation-in-drug-production-and-make-medicines-for-clinical-trials-302264905.html
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