テバ、米国でリベートとジェネリック医薬品の価格操作疑惑解決のため、4億5000万ドルの支払いに合意

米国司法省広報局Office of Public Affairs, U.S. Department of Justiceは、2024年10月10日、ニュージャージー州パーシッパニーに本社を置くジェネリック医薬品大手のテバ・ファーマシューティカルズが反キックバック法(Anti-Kickback Statute :AKS)と虚偽請求法(False Claims Act:FCA)に違反したという2つの申し立てを解決するために、6年間で4億5000万ドルを支払うと発表した。

同省ホームページによると、「医療品やサービスの紹介や購入を誘導することを目的としたキックバックは、医師や患者の意思決定をゆがめ、競争を阻害し、連邦医療プログラムを保護するために設けられた規制を回避します。司法省は、連邦医療プログラムが納税者とプログラム受益者の利益を継続的に確保するため、製薬メーカーを含むキックバック違反に関与する者の追及に全力を尽くしています」としている。

テバは2006年から2017年にかけて多発性硬化症治療薬コパキソンCopaxoneのメディケア患者の費用負担義務(自己負担額)を支払う一方で、コパキソンの価格を着実に引き上げることにより、AKSおよびFCAに違反し、共謀していたという。また、他のジェネリック医薬品メーカーと共謀し、高コレステロールとトリグリセリド値の治療に広く使用されているプラバスタチンと、他の2つのジェネリック医薬品、クロトリマゾールとトブラマイシンの価格を固定したとする。テバUSAは2億2500万ドルの刑事罰金を支払い、他のジェネリック医薬品会社3社と共謀して特定のジェネリック医薬品の価格を固定したことを認め、これらのキックバック・スキームを解決するため、総額4億5000万ドルを支払うことになる。

(坂巻コメント:日本国内で安定供給への責任感に疑問がもたれる会社だったが、米国ではこんなこともやってたのか。)

 

ニュースソース

Office of Public Affairs, U.S. Department of Justice:Drug Maker Teva Pharmaceuticals Agrees to Pay $450M in False Claims Act Settlement to Resolve Kickback Allegations Relating to Copayments and Price Fixing.

https://www.justice.gov/opa/pr/drug-maker-teva-pharmaceuticals-agrees-pay-450m-false-claims-act-settlement-resolve-kickback

 

キーワード
#テバ・ファーマシューティカルズ
#ジェネリック医薬品の価格操作

2024年10月13日
このページの先頭へ戻る