Health Affairs誌2024年10月記事。抄録によれば、日本のアクセスは8位なので、やはりドラッグラグ?となっている可能性はある(ただし、原著へのアクセスができないため、詳細は不明)。
抄録
所得水準の異なる国々に新薬が届くまでの期間については、ほとんど知られていない。、IQVIAから入手した、1982年から2024年までの75の低・中・高所得市場における新薬の上市時期に関するデータを分析した。 サンプルは、1982年以降、世界のどこかで初めて医療用医薬品として使用された必須医薬品( World Health Organization in the twenty-third Model List of Essential Medicines)の大半を対象とした。 Kaplan-Meier推定を用いて、国ごとの発売の遅れを定量化した。 分析対象は119品目、6,871件の上市が観察された。 初回上市のほぼ4分の3(74 パーセント)がわずか8カ国で行われた(初回上市の多い順に、米国、オランダ、スウェーデン、スイス、英国、フランス、ドイツ、日本)。 世界全体での初発売から利用可能になるまでの期間の中央値は、高所得国が2.7年、高中所得国が4.5年、低中所得国が6.9年、低所得国が8.0年であった。 豊かな国(高所得国および高中所得国high- and upper-middle-income)と貧しい国(低中所得国および低所得国lower-middle- and low-income)の格差は、長期にわたってほとんど変わっていない。 この分析で浮き彫りになった格差に対処するための戦略が緊急に必要とされている。
ニュースソース
Olivier J. Wouters and Jouni Kuha(London School of Economics and Political Science):Low- And Middle-Income Countries Experienced Delays Accessing New Essential Medicines, 1982–2024.
Health AffairsVol. 43, No. 10: PUBLISHED:October 2024No Access:
https://doi.org/10.1377/hlthaff.2024.00089
キーワード
#必須医薬品
#