バイオシミラーへの切り替えを効率的に伝え、ノセボ効果の発生を最小限に抑え、推奨される切り替えの実施戦略として機能させるために、医療従事者のトレーニングを支援するゲームベースのデジタル教育ツール(ディスカッションアルゴリズムを含む)の開発と実証研究。スペインにおける取組。
ツールは、患者と医療従事者の主要なステークホルダーとのインタビューとフォーカス・グループ・ディスカッションに基づいて開発された。リウマチ科、消化器科、皮膚科を専門とする臨床医7名と看護師4名で、責任と経験のバランス、地域間のバランスを考慮し、構造化された直接面接に参加した。 生物学的製剤を服用している免疫介在性炎症性疾患患者(immune-mediated inflammatory diseases)で、スイッチングの経験がある患者(n=4)とない患者(n=5)がフォーカスグループとインタビューに参加した。 主な話題は、変更の理由、バイオシミラーの性質、品質、安全性、有効性、コストであった。 これらの議論に基づいて、異論と反論の可能性のリストが作成された。 患者と医療専門家は、信頼やノセボ効果を呼び起こす可能性のある論拠を評価した。 節約と持続可能性に関連する2組の議論は、患者と医療専門家の間で評価が分かれた。 異論と反論はカテゴリーごとに整理され、アルゴリズムとしてツールに組み込まれた。 その後、教育者たちは、フォーカスグループで検討された有効な論拠を補完するために、(不十分な答えを含む)追加的な論拠を開発した。 このツールは、臨床的な状況やビネットを集めたものとして開発され、ランダムにユーザーに表示される。 各インタラクションの後、ツールはフィードバックを提供する。 このツールはさらに、バイオシミラーとスイッチングに関する認定医療トレーニングによってサポートされた。なお、検証は現在進行中である。
ニュースソース
Carlos Marras(Hospital Clínico Universitario Virgen de la Arrixaca, Academia Medicina de Murcia, Servicio Murciano de Salud, Ctra. Madrid-Cartagena):An Educational Digital Tool to Improve the Implementation of Switching to a Biosimilar (Rapid Switch Trainer): Tool Development and Validation Study.
JMIR Form Res. 2024 Nov 21 PMID: 39622680 PMCID: PMC11612528 DOI: 10.2196/56553
(全文は以下で閲覧可)
https://formative.jmir.org/2024/1/e56553