ノボ・ノルディスクは、大規模なバイオ製造設備投資を行う

医薬品技術の業界誌であるPharmaceutical Technologyは、ノボ・ノルディスクがデンマークのデンマークのオーデンセに12億ドル(85億デンマーククローネ)を投資し、新たな生産施設を設立する計画を発表したことを伝えた。ノボ社の発表は2024年12月16日であり、新拠点には血友病を含む希少疾患の複数の治療薬を製造する製造施設が含まれるとともに、40,000m²以上の倉庫も併設されるとされる。

ノボ社の支配株主であるノボ・ホールディングスが世界的な開発・製造受託機関であるキャタレントを165億ドルで買収する計画は、ライバル企業からの懸念や反対が表明されていたが、連邦取引委員会 (Federal Trade Commission:FTC)と欧州委員会 (European Commission:EC)によって承認されている。これにより、世界的に供給不足に陥っているグルカゴン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1RA)ウェゴビーとオゼンピックの製造能力が強化されることになる。今回の新たな生産施設では、血友病のポートフォリオ生産が含まれる。

新たな施設では、400人の新規雇用と常用雇用が創出されるとともに、地元の自然を保護するため、新たに4,000本の植樹の計画、自家発電用のソーラーパネル設置、余剰土や木質材料、その他の持続可能な資源を利用して地域の景観を再構築など、環境対策への配慮もなされている。

なお、ECは特に、注射剤のパートナーを探している企業はサーモ・フィッシャー社、ヴェッター社、ファイザー社CentreOne社と提携できること、また、顧客がパートナーを変更したい場合、キャタレント社の代替となり得る経口剤製造を提供するCDMOが十分に存在することを指摘したとされる。

 

ニュースソース

Pharmaceutical Technology:Novo Nordisk invests $1.2bn in new Denmark facility(by Eve Thomas December 17 2024)
https://www.pharmaceutical-technology.com/newsletters/novo-nordisk-invests-1-2bn-in-new-denmark-facility/?_hsenc=p2ANqtz-8OZnZsd7cnww2SWOVwHSBaUjCmTWZOzheb0lRrh1ijXSsrK_O6akE9fxKvxrR6Aa3NsZH9E6T-bnNiCJzgBSwwUKSBS8D8duV-bh6nhrvbcxtN9E4&_hsmi=101000280&utm_campaign=type3_Pharmaceutical%20Technology-market&utm_medium=email&utm_content=Spotlight_News_Article&utm_source=email_NS&cf-view&cf-view

 

2024年12月19日
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