米国のジェネリック・バイオシミラー業界団体「Association for Accessible Medicine:AAM」の2024年9月公開のレポート。IQVIA研究所との提携により作成されたもの。
食品医薬品局(Food & Drug Administration:FDA)が承認したジェネリック医薬品とバイオシミラー医薬品の使用により、2023年には患者と米国の医療システムのために4,450億ドルの節約を生み出し、過去10年間では3兆ドル以上の節約になったとされる。また、バイオシミラー医薬品による節約は、2023年に124億ドル、2015年の最初のバイオシミラー参入以降の合計は360億ドル。
米国で調剤される処方箋におけるジェネリック医薬品とバイオシミラーのシェアは90%。バイオシミラーは27億日の患者治療に使用されており、バイオシミラーが存在しなかった場合に比べ、4億9500万日多く治療を受けている。ただし、新しいジェネリックやバイオシミラーのPBMのカバーは遅れる傾向にある。ジェネリック医薬品の新規市場参入は鈍化の傾向にあり、そのため、ブランド医薬品は市場シェアを維持している。
ジェネリック医薬品とバイオシミラーは全処方箋の90%以上を占めるが、支出額の13%に過ぎず、全医療費のうちの2%である。とりわけ削減額の大きかった製品は、Lipitor、Crestor、Prilosecなどで、節約額が最も大きかった10品目の合計では、2023年に1,270億ドルに達成し、ジェネリック医薬品の節約額全体の28%を占める。疾病領域別では、心臓病1,181億ドル、精神疾患764億ドル、糖尿病610億ドル、がん255億ドルなどとなっている。
ジェネリック医薬品の価格は深刻なデフレが続いており、米国におけるジェネリック医薬品全体の販売額は、販売量の増加や新たなジェネリック医薬品の発売にもかかわらず、2019年以降64億ドル減少している。バイオシミラーにより、価格競争が生じ、先行品の価格も下がっているが、リベートの存在により、予想ほどシェアは伸びていない。
(坂巻コメント:ジェネリック医薬品やバイオシミラーの使用が進むと、医療費も下がる。日本は、医療費を上げることを目標にしている。おかしくないか?)
ニュースソース
Association for Accessible Medicine:2024 U.S. Generic & Biosimilar Medicines Savings Report.
https://accessiblemeds.org/resources/reports/2024-savings-report/