米国の非営利組織、臨床経済研究所(Institute for Clinical and Economic Review:ICER)は、2025年3月3日、2つの慢性閉塞性肺疾患(COPD)治療薬であるTrelegy Ellipta®とBreo Ellipta®のエビデンスを評価する特別報告書を公表した。両薬剤は、GSKにより発売され、米国インフレ抑制法(Inflation Reduction Act :IRA)の第2ラウンドでの対象とされている。メディケア薬価交渉の作業の一環として、メディケア&メディケイドサービスセンター(Centers for Medicare & Medicaid Services:CMS)にパブリックコメントとして送付される予定とされる。
結論として、どちらも1日2回2回投与される2つ以上の吸入器を必要とするジェネリック医薬品と比較して、「同等または増分の純健康上の利点」を有すると結論付けている。ただし、「観察データは、患者が1日1回の治療をより順守していることを示唆しており、これによりCOPDの悪化が少なくなる可能性はあるが、その信頼性はせいぜい中程度」とも述べている。
(坂巻コメント:価格交渉のエビデンスとして費用対効果評価が用いられる事例。また、ジェネリック医薬品との比較というのも興味深い)
ニュースソース
Institute for Clinical and Economic Review:Special Assessment to Inform CMS Drug Price Negotiations: Trelegy Ellipta and Breo Ellipta for Patients with COPD.
https://icer.org/wp-content/uploads/2024/09/ICER_CMS_Final-Report_For-Publication_030325.pdf