【論文】関節リウマチ患者における抗IL-6受容体抗体医薬の有効性比較:前向きコホート研究

日本で実施された関節リウマチ患者における抗IL-6受容体抗体医薬の有効性の比較研究。以下は、PubMed抄録の抄訳。

多施設共同コホート研究において、関節リウマチ(RA)に対するサリルマブsarilumab皮下注(SAR-SC)、トシリズマブtocilizumab皮下注(TCZ-SC)、TCZ静注(TCZ-IV)の有効性を比較した。

2009年から2023年までの日本における多施設前向き研究(ANSWERコホート研究)の全コホートを用い、ベースライン時にSAR-SC 200 mg隔週投与、TCZ-SC 162 mg隔週投与、TCZ-IV 8 mg/kgを、承認された開始用量および投与間隔として4週ごとに投与開始した抗IL-6受容体抗体医薬の未治療RA患者を対象とした。 主要評価項目は、24週時点の臨床疾患活動性指数(clinical disease activity index :CDAI)の変化を用いた。

合計1001人のIL-6Ri未治療患者が組み入れられ、4週時点のCDAIの改善は、SAR-SC群でTCZ-SC群より統計学的に有意に大きかったが(-2.53、95%信頼区間(CI):-4.38~-0.69、p = 0.007)、TCZ-IV群ではTCZ-SC群と有意差はなかった(1.00、95%CI:-0.68~2.69、p = 0.243)。 4週目、12週目、48週目のCDAIの変化についても同様の結果が認められた。 SAR-SCとTCZ-IVの48週時点の維持率はTCZ-SCと有意差はなかった。

今後、バイオシミラーを含むTCZ-SC 162mg隔週投与とSAR-SC 200mg隔週投与のコスト差を考慮する必要がある。

 

ニュースソース

Akira Onishi(epartment of Advanced Medicine for Rheumatic Diseases, Kyoto University Graduate School of Medicine), et al.: Comparative effectiveness of subcutaneous sarilumab 200 mg biweekly, subcutaneous Tocilizumab 162 mg biweekly, and intravenous Tocilizumab 8 mg/kg every 4 weeks in patients with rheumatoid arthritis: a prospective cohort study.
Comparative Study Arthritis Res Ther. 2025 Mar 7;27(1):52. doi: 10.1186/s13075-025-03514-x.

2025年3月11日
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