米国で梅毒が増加し、フランス産抗生物質を緊急承認

保健社会福祉省(HHS)はこのほど、「憂慮すべき傾向」と呼ばれる梅毒と先天性梅毒に焦点を当てたタスクフォースを発表した。また、疾病対策予防センターは2022年、2018年から80%近く増加した207,000人以上の梅毒患者を報告した。タスクフォースの発表には、梅毒感染を予防するために性行為後にドキシサイクリンを使用することについての勧告などが含まれる。米国では、梅毒患者の拡大によりペニシリン系抗生物質の一部が不足している。

先天性梅毒の唯一のFDA承認治療薬であるファイザーのビクシリンL-A抗生物質は2023年4月から不足している。フランス本社のLaboratoires Delbertのエクステンシリンは、米国では承認されていなかったが、ビシリンL-Aの代替薬として機能し、FDAは2024年1月16日に緊急承認した。

 

 

  1. JAMA February 14, 2024. doi:10.1001/jama.2024.0353
  2. Centers for Disease Control and Prevention1: FDA Announcement on Availability of Extencilline
    https://www.cdc.gov/nchhstp/dear_colleague/2024/dcl-01122024-fda-bicillin.html
2024年2月14日
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