サルブタモール肺吸入製剤は、欧州で広く問題となっているようである。製造上の問題により需要に見合った供給がなされていないことによるもので、一般的な吸入薬は、小児用も含め供給不足にはなっていない。
ドイツは2024年3月5日に、連邦保健省(BMG)が供給不足の緩和のための推奨事項を発表している。
なお、ドイツにおける同製剤の供給不足発表は、2023年12月15日。
主な対応策は、以下の通り(BfArMホームページの機械翻訳)
- 2023年12月27日、連邦保健省(BMG)は、ドイツ医薬品法(AMG)第79条(5)に基づき、肺用剤形のサルブタモールを含む医薬品の供給不足を発表した。これは連邦各州の管轄当局に、AMGの規定に対する例外、例えばドイツ国内で認可されていない医薬品の輸入や流通を認可する選択肢を与えるものである。
- 審議会は、患者へのサルブタモール含有医薬品の供給を確保し、償還に関して確実性を持たせるため、以下の追加的な短期的措置を勧告する。
- AMG第79条(5)に従い、供給不足の間、医師は個別の備蓄のための処方箋を発行しないことが推奨される。その代わりに、さらなる処方が必要な場合にのみ、患者はフォローアップ処方を受けるべきである。これは、すべての患者が中断されることなく治療を受けられるようにするため、地域および/または個別の備蓄を防ぐことを目的としている。
また、できるだけ多くの患者に供給するために、肺投与用サルブタモール含有医薬品の最小パックサイズ(N1)を薬局で処方・調剤することが推奨される。
2024年5月27日