EUのGLP-1受容体作動薬不足への対応

2024年6月26日、EMAと(Heads of Medicines Agencies: HMA)は、医薬品供給不足と安全性に関する執行運営グループ(Executive Steering Group on Shortages and Safety of Medicinal Products: MSSG)を通じて、EU各国に対して、GLP-1受容体作動薬不足に取り組むための勧告を発表した。

GLP-1受容体作動薬は、糖尿病治療薬、肥満治療薬として世界各国で承認される一方で、製造能力の制約と相俟って、世界中で供給不足となっている。MSSGによる勧告は、現在進行中の供給不足に対する協調的対応の次の段階を示すものとし、加盟国は、販売承認者と共同で、流通を管理し、最適化するための方策を検討することを求めている。加盟国は、また、専門家や学会とともに、医薬品を最も必要とする患者の優先順位付けを促進するためのガイドラインを作成することが奨励されるとしている。

さらにMSSGは、製造業者への製造能力の増強を勧告するとともに、製造業者は、各国規制の範囲内で使用すること、体重管理や供給不足に対する啓発などのプロモーションを行うべきであることを示した。また、状況を包括的に把握し、講じられた措置の影響を評価するために、リアルワールドデータを用いた研究を実施する。

 

ニュースソース

EMA:EU actions to tackle shortages of GLP-1 receptor agonists.
https://www.ema.europa.eu/en/news/eu-actions-tackle-shortages-glp-1-receptor-agonists

 

キーワード
#EMA
#GLP-1作動薬

2024年6月27日
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