医薬品不足の現状、解消状況、CPにおける影響因子について調査した研究。2022年10月7日から31日の間に、ソウル市内の薬局薬剤師を対象に横断的オンライン調査を実施した。対象とした1200人の薬剤師のうち、713人が参加(回答率59.4%)し、うち完全回答671人のデータを分析した。
医療用医薬品の売上高が高い薬局は、売上高が低い薬局と比較して、医薬品不足のオッズ比(OR)が低かった(OR=0.66、95%CI=0.60-0.72)。診療所(OR=3.30, 95%CI=2.3-4.74)や総合病院(OR=3.45, 95%CI=2.35-5.07)の近くにある薬局では、近くに医療機関がない薬局に比べ、不足解決の割合が有意に高かった。 さらに、処方医との良好なコミュニケーションが不足解決割合を高めた(OR=1.46、95%CI=1.26-1.69)。
論文中、韓国薬局の購買力別、近隣医療機関有無別の不足状況、解決状況の調査結果が示されている。それによると、購買力5万㌦未満では不足割合25.7%、20万㌦以上11.8%であった。近隣に医療機関がない薬局では30.7%、高次医療機関(tertiary hospital)の近隣薬局では11.0%であった。
ニュースソース
Yong Hwa Lee(School of Pharmacy, Sungkyunkwan University, Suwon, Gyeonggi-do, South Korea), et al.: Factors Influencing Drug Shortages and Their Resolution in South Korean Community Pharmacies. Risk Manag Healthc Policy. 2024 Aug 30:17:2083-2095. doi: 10.2147/RMHP.S473859. eCollection 2024.
(論文全文は以下で閲覧可)
https://www.dovepress.com/factors-influencing-drug-shortages-and-their-resolution-in-south-korea-peer-reviewed-fulltext-article-RMHP
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