ロイター通信によると、欧州委員会(EU)の反トラスト法規制当局(antitrust regulators)はノボ・ホールディングスが提案したキャタレントの買収について、バイオ医薬品企業や製造企業にその反応を尋ねているとのこと。この調査は、欧州委員会が市場を理解しようとしていることを示す一方で、ライバル企業や顧客が潜在的な反競争的懸念を指摘できるようにするものでもある。また、注射剤、プレフィルドシリンジ、経口溶解錠、ソフトジェルを含むCDMO(医薬品開発・製造受託機関)業界の一部における垂直的なつながりについてのフィードバックを求めている。
ノボ・ノルディスクは、急成長する肥満治療薬競争で、米国のライバルであるイーライ・リリーの注射剤ゼップバウンドとの競争に直面している。そのため、ノボによるキャタレント買収に対しては、リリーの経営者や労働組合が懸念を示すほか、抗肥満薬を開発中のロシュからも反対意見が表明されている。だだし、ノボノルディスクによるキャタレント買収の成否は、世界的なインスリン、GLP-1アゴニスト不足に影響を与える可能性もある。
ニュースソース
Reuters: EU regulators quiz Novo Nordisk, Catalent rivals on $16.5 bln deal. By Foo Yun Chee and Maggie Fick (November 14, 20242:48 AM GMT+9)
https://www.reuters.com/business/healthcare-pharmaceuticals/eu-regulators-quiz-novo-nordisk-catalent-rivals-165-bln-deal-2024-11-13/
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