デンマークを含む北欧の入札制度:AMGROS

2024年11月4日にデンマークのAMGROSは、「サプライヤーは北欧共同入札手続きを強く支持している」とのプレスリリースを発表した1)。「北欧の入札で環境基準を適用した後も、入札件数は変わらない。 このことは、アイスランド、ノルウェー、デンマークが最近実施した北欧共同による医薬品の入札手続きからも明らかである。 場合によっては、サプライヤーは価格だけでなく、環境基準への回答に基づいて契約を勝ち取ったことさえある。」としている。

今回の北欧共同入札には、合計14社のサプライヤーが参加し、契約は2025年4月1日に発効し、2年間継続する。さらに、入札公募基準は、価格50%、環境30%、安定供給20%となっている。(太字は坂巻による―本レポートの主目的は、環境基準が盛り込まれていることであるが、入札の基本は、「量-価格契約」であることにも注目されたい)。

協定の対象となる医薬品は以下の通り:

Ampicillin
Piperacillin and tazobactam
Cefuroxime
Gentamicin
Ciprofloxacin
Vancomycin
Ondansetron
Hydrocortisone
Fluconazole
Acyclovir
Methotrexate
Paracetamol
Meropenem

 

AMGROSは、1990年に旧デンマーク国によって医療分野の調達サービスとして設立された。 2007年1月1日からは、デンマークのすべての公立病院の医薬品調達を管理している。他の医療関係者と共に、より良い医療を提供することがAMGROSの使命とされ、デンマークの公立病院が適切な医薬品と医療機器を揃え、それらを適切な価格で、適切な場所に、適切な時間に、適切な品質で提供できるようにすることとしている2、3)。

 

ニュースソース

  1. AMGROS:Suppliers Strongly Support Joint Nordic Tendering Procedures.
    https://amgros.dk/about-amgros/news/suppliers-strongly-support-joint-nordic-tendering-procedures/
  2. AMGROS:About Amgros. https://amgros.dk/about-amgros/
  3. European Health Public Procurement Alliance: Our Members- Denmark
    https://www.ehppa.com/Members/3/5/1010

(関連情報)

デンマーク、重要医薬品の備蓄に関する新規制を発効(2024年7月4日掲載)

Horizon Scanning in Denmark: Amgros. Providing the …

 

2024年12月13日
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