Richard Condon氏(CEO, Aspire Pharma)による文書。供給不足とそれに対する対策についても言及(以下、該当箇所の要約)
供給不足とその影響
近年、特定の医薬品の需要が世界的に急増している。製造施設の遅延や閉鎖、輸送の問題、地政学的な紛争などが、供給の途絶を引き起こす要因となっている。供給不足は健康格差と直結しており、この問題はシステム全体で対処する必要がある。国家的な供給不足に備えたコンティンジェンシープラン(緊急対応計画)の策定や、ジェネリック医薬品およびブランドジェネリック医薬品への投資を進めることで、必須医薬品の安定供給を確保することが求められる。また、医薬品調達の指標をコスト削減のみに依存せず、患者のニーズと整合させることも、アクセスの不均衡を防ぐために重要である。
NHSの課題とジェネリック医薬品の投資不足
高齢化に加え、ジェネリック医薬品、ブランドジェネリック医薬品、バイオシミラーに対する投資の不足がNHSにとって大きな問題となっている。英国ではこれらの分野への投資が遅れており、その結果、英国市場はジェネリック医薬品業界にとって魅力的ではなくなっている。さらに、最近の規制当局の審査遅延により、ジェネリック医薬品の承認が遅れ、新薬が市場に出回るのが遅くなり、NHSのコスト削減効果が限定的となっている。政府機関、医薬品規制当局(MHRA)、NHSの調達担当者など、多様なステークホルダーと連携することで、必要な医薬品を適切なタイミングで患者に提供できる体制を整える必要がある。
持続可能な医療システムのために
非臨床リーダーや地域の薬剤師を含む関係者に対し、短期的なコスト削減ではなく、予防や長期的な患者利益を重視したケアモデルへの移行を促すことも可能である。患者の多くは医療システムをうまく活用する方法を知らずに不利益を被ることがある。そのため、医療専門職は単なる処方薬の提供者ではなく、患者にとってのナビゲーターやアドボケート(支援者)としての役割も果たすべきである。
ジェネリック医薬品やブランドジェネリック医薬品は、NHSにとって不可欠な存在であり、より多くの人々に医薬品を提供できる手段となる。ブランド薬に対する有効な代替手段として、ジェネリック医薬品は大幅にコストを削減できる。適切な投資を行うことで、高品質な医薬品を予算内で提供し、医療システムの効率を向上させることが可能となる。しかし、それを実現するには、より多くの投資が必要であるという認識を高めることが重要である。
Richard Condon(CEO, Aspire Pharma):Making medicines more affordable to the NHS The role of generic medicines. Article for Generics Bulletin